〇1-0(1-0,0-0)8分 滝澤
準決勝から一ヶ月強の間を置いて挑んだ決勝戦。相手は昨年1部リーグ4位、U15選手権で東京都第一代表(関東大会ベスト16)のテクニカルなチームにて、難しい試合になると想定していました。
この一ヶ月は選手一人ひとりの技術+オフザボールの質を軸に、チーム全体の底上げ強化を図ってきました。またこのチームの目的は「成し遂げる」こと。決勝戦を初めて経験する選手達がいよいよスタート地点に立ち、この一戦がどのような内容・結果になるのか成長を図る意味も込めた試合でした。
私達が目指したのは開始5分で先制するサッカーをすること。その狙いは試合序盤の主導権を握ることも含まれ、試合のペースメーカーとなり相手の時間を奪うことで自分達のスピード感でサッカーができました。先制は8分、CKの混戦からFW選手が決め試合が動きます。相手もこれで固さがほぐれ、前線を起点としたショートカウンターやサイド攻撃などチームらしさを発揮します。半ばから終盤に掛けてはCKを与える回数が増え、攻撃開始位置の低い状況が続き流れを手渡す形でHTを迎えます。
攻勢が弱まった原因として、【守備】相手のWG対SBで背後を取られること、スローインやサイド攻撃に対する守備でCKを与えること【攻撃】ミドルサードの前進途中で失うこと、MFがロングボールで前プレを引っくり返されセカンドを拾えないことといった、相手に前向きを作られる状況の改善を図りました。
後半、微量の改善で抵抗は見せますが相手のハイプレス/ハイラインに苦労する時間が多い内容に。その状況を打開できたのはスプリント勝負やトランジションからのミドルカウンターでした。一瞬の隙を突いたチャンスで決定機もありましたが追加点には至らず、半ば以降はCK,FKから身体を張ってピンチの連続をしのぎます。ラストワンプレーまでCKを与える程押し込まれた後半でしたが、ベンチを含めたチーム全員で戦い抜き勝利を掴みました。
試合から見えた課題は技術も判断も絶えませんが、短い期間ながら成長を見せてくれたプレーが多かったことは非常によかったと感じています。また守備の粘り強さはリーグ戦で培ったものが土台にあり、意図的に守ることもできていました。何よりもよかったと思えるのは、目標達成を成し遂げたこと。その中にも悔しさや後悔を感じ涙する選手が多くいたことは心の成長の表れにて、大会期間で気付きを得たことを継続して活かしてほしいと願っています。
保護者皆様、チームメイトの選手達、応援して下さった皆様、目標達成本当におめでとうございます。油断も諦めも許さない日々をよくついてきてくれ、感謝と誇らしさを覚える特別な一戦でした。成し遂げたことは自信にし、さらに教訓にして新しい年度に向かってほしいと思います。とても充実した2024シーズンに感謝しております。今後も彼女達の応援をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
山田 岳暁